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森の生きもの観察:バードウォッチング入門

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森の生きもの観察

バードウォッチング入門

森での時間の過ごし方はいつもとはまるで違うもの。歩くのも、息するのも、見たり聞いたり触ったりするのも、普段は全然使わない感覚をいっぱい使います。そうしていろいろなものに出会えば出会うほど森は楽しい場所に変わります。

たとえばバードウォッチング。はっとするほど美しい色の鳥を見るだけでも楽しいですし、その鳥がどこの国の森から飛んできたんだろうなんて思いを巡らせば、想像力が地球サイズにふくらみます。興味があれば、世界各地のバードウォッチャーと交流することだってできます! 誰でも手軽に始められて、どんどん奥深く楽しめるバードウォッチングは、まさに森時間の入口。あなたも一歩、踏み入れてみませんか?

第一歩は耳を澄ますこと

バードウォッチングというと、双眼鏡で小鳥をじっくり観察する姿を思い浮かべるかもしれません。けれども実際に森を訪れると、鳴き声は聞こえても、なかなか鳥の姿を見つけられないものです。

それもそのはず。葉っぱの生い茂る季節には、慣れた人でもなかなか鳥の姿を観察するのは難しいものなのです。ちなみに、初心者が野鳥を観察したければ、広葉樹がすっかり葉を落とした冬が向いていると言います。

でも幸いなことに、森に住む小鳥はよく鳴いてくれます。これは、お互いの姿が見えにくい環境に暮らす小鳥たちは、主に声でコミュニケーションするためです。逆に、見晴らしのいい池などに暮らす水鳥は、身体を使ってコミュニケーションするそうです。

よく、「人間が外界から得る情報の8割は視覚だ」などと言いますが、あまり活用されていない聴覚を研ぎすませて始まるのがバードウォッチング。耳を澄ませば、ふだんは気にもとめていなかった、いつもと違う新しい世界が開けてきます。

「森遊びノート>バードリスニング」もご覧ください。

バードウォッチングに役立つ道具

双眼鏡の使い方 〜3つのステップ

よく使われる7〜10倍の双眼鏡でも、見える範囲は想像以上に狭いもの。使うにはちょっとしたコツが必要です。野鳥に気がついたら3つのステップがあると覚えてください。

ステップ1:肉眼で野鳥をしっかり見定める。
ステップ2:その方向に双眼鏡を構え、視野に野鳥をとらえる。
ステップ3:ピントを合わせる。

双眼鏡の使い方に慣れるには少し練習する必要があります。練習には

1:大きくて動きが少ないもの
2:ピントを合わせやすい遠くのもの

を選ぶといいでしょう。野鳥で言えば、最初は開けた場所にいるサギやカモなどが適当です。遠くの景色や野鳥などから始めて、だんだん近いものを対象に、上の3つのステップしっかり守って練習すればすぐに上手になります。

双眼鏡の使い方 〜野鳥を相手にさっそく練習

ハシブトガラス身近な野鳥で練習するなら、カラスがおすすめです。ハシブトガラスのくちばしの根本をおおう羽毛や、特徴的なまばたき(白い瞬膜がおおうので黒い眼が一瞬白く見えます)など、肉眼ではとらえられないものを観察できれば、あなたはもう立派なバードウォッチャーです。

スズメはたくさん見かけますが、小さくてよく動くので実は双眼鏡で観察するには難しい対象です。雀が上級者向けなんてちょっと意外な気がしますが、森の中で動き回る小鳥を見るのはとても難しいものなのです。

望遠鏡の使い方

20倍の望遠鏡がよく使われますが、視野は双眼鏡に比べてさらに狭くなります。いきなり望遠鏡を使うよりも、双眼鏡でしっかりコツを身につけてから使うことをおすすめします。少しの振動でも視野が大きくずれてしまうので、三脚で固定して使いましょう。野鳥の羽毛の光沢の美しさなど、望遠鏡でしか味わえない感動があります。

図鑑の選び方

最初は初心者向きのものを使いましょう。身近な鳥を見比べられるようにまとめられていて、フィールドマナーや、野鳥の見分け方のような基本的な事項も紹介されていて便利です。ハンディなものがおすすめです。

鳥を見分けるコツ

野鳥を観察できるようになったら、いま見ている鳥が何の仲間かがわかるだけでも楽しいものです。ここでは野鳥を見分ける3つのコツを紹介します。

コツ1:慣れる

図鑑には、鳥を真横から見たイラストや、理想的な光の状態の写真が掲載されています。これは色や形や大きさをわかりやすく表現するためです。実際に外で見る野鳥たちは、逆光だったり、正面を向いていたり、下から見たり、図鑑通りというわけにはいきません。まずたくさん野鳥を観察して、実際の見え方に慣れることが第一です。

コツ2:比べる

見分ける際に基準にする鳥を「ものさし鳥」と言います。ものさし鳥のスズメ、ムクドリ、キジバト、ハシブトガラスと比べて、たとえば「スズメよりもくちばしが細い」とか「ムクドリくらいの大きさ」とか「鳩よりも尾が長い(短い)」とか「飛び方がスズメより波を描く(直線的)」というような比べ方もあります。

コツ3:絞り込む

野鳥たちは季節や場所によって、だいたい種類が決まっています。そこで慣れてくれば「この季節、この場所なら、こういう種類がいるはずだ」と絞り込むことができます。

例えばカモやカモメの仲間のほとんどは冬鳥です。もしその仲間を夏に見かけたら、例外的に日本にいるカルガモとウミネコに絞り込めます。あるいは、カワウとウミウは姿がよく似ていますが、ウミウは岩場のある海辺にしかいないので、もしもそこが川や池ならカワウと絞り込むことができる、という具合です。

野鳥を見分けるコツが身に付いて、その名前まで知りたくなったら、各地で開催されている探鳥会に参加してみましょう。ベテランのバードウォッチャーがその場で解説してくれますし、初心者が見逃してしまいそうな野鳥も見つけて教えてくれますよ。

さあ。双眼鏡とハンディな図鑑を手に、まずは出かけてみませんか? 野鳥の観察に慣れ、比べ方を身につけたら、あなたはもう立派なバードウォッチャーです!

 

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